あれから20年・・・今年は節目の年ということで特集TV番組も多い。遺族の方の想い、ボイスレコーダーに残った必死の操縦。胸が締め付けられる。
学生時代、同じ研究室に、あの日、両親と妹さんを亡くされ、人生が一瞬にして変わってしまったであろう彼が居た。端正な顔立ち、涼しげな目。でもその目はどこかはかなげというか・・・。大学に入学するまでもずっと「あの日」は重くのしかかっていたのでしょう。
私は卒業後も何度か飲み会などでご一緒したけど、表面的な付き合いしかなかったので、彼の深い悲しみに接することはなかった。でも、私も、きっと研究室で一緒だった彼の仲間も、今でも8月12日になると彼のことを思い出していることでしょう。
その彼が今日の新聞に載っていた。取材を受けるなんて、多分初めてなのでは・・・。びっくりしたけど、彼なりに向き合えるようになったのかな、と思いつつ、記事を読む。
ひと区切りがついたのが3年前・・・彼のお子さんが誕生したときだったという。「人は死んで終わりじゃない。その次の世代に受け継ぎ、つながっていく。」不思議とそう思えたという・・。
これから築いていく家族と共に、ご両親に「元気でやっている」と伝えられるといいね。応援しているよ。